【REST Client】VSCodeでHTTPリクエストをテストする方法(無料)
VSCodeでの開発中、APIの動作を確認するためにHTTPリクエストをテストすることは頻繁にあります。外部ツールを使わずに、VSCode内で簡単にリクエストを送信できたら便利ですよね。そんな時に役立つのが「REST Client」拡張機能です。この記事では、REST Clientを使ってHTTPリクエストを手軽にテストする方法を紹介します。
結論
下記手順で導入、実行します。
- VSCodeに拡張機能「REST Client」をインストールする
- HTTPリクエストファイル(~.http)を作成する
- リクエストを実行(Send Request)する
順に解説します。
REST Client導入手順の詳細
REST Clientのインストール
VSCodeに拡張機能「REST Client」をインストールします。VSCodeのサイドバーから拡張アイコンをクリックし、検索窓に「REST Client」と入力し、表示された結果からREST Clientをインストールしてください。
HTTPリクエストファイルの作成
下記手順でリクエストファイルを作成します。
- テキストファイル(~.http または ~.rest)を作成する
- テキストファイル内に実行するリクエストを記述する
まず、任意の場所にREST Clientを使用するためのテキストファイル(拡張子は .http または .rest)を作成します。ここでは例として、C#で作成する最小APIであるMinimalApiというプロジェクトのルートディレクトリに、request.httpファイルを作成してみました。
作成したファイルに、テストしたいHTTPリクエストを記述します。たとえばローカルホストのルートディレクトリ(ポート)にGETリクエストを送信する場合は下記のようになります。
GET http://localhost:5181/
リクエストの実行
先ほど記述したリクエスト行の上に「Send Request」というボタンが表示されているはずです。
このボタンをクリックすると、リクエストを送信できます。実際にクリックすると、レスポンスがVSCode内の新しいタブに表示されます。下記は成功した場合のレスポンスです。
今回は「Hello World!」を返却するAPIに対してリクエストを送信しているので、このように表示されています。
POSTリクエストでのデータ送信例
REST Clientを使うと様々な形式のデータをPOSTリクエストで送信することも可能です。ここでは、JSONPlaceholder API(Web開発者やフロントエンドエンジニア向けに提供されている、テストやモックデータ用の無料のオンラインAPI)を使って、様々なデータ形式のリクエストを送信する例を紹介します。
POSTリクエスト(JSONデータ)
JSONデータをPOSTリクエストで送信する場合は下記のようになります。
POST https://jsonplaceholder.typicode.com/posts
Content-Type: application/json
{
"title": "foo",
"body": "bar",
"userId": 1
}
POSTリクエスト(XML形式)
XMLデータの場合は下記のように記述します。
POST http://jsonplaceholder.typicode.com/posts
Content-Type: text/xml
<post>
<title>foo</title>
<body>bar</body>
<userId>1</userId>
</post>
POSTリクエスト(form-data形式)
form-dataの場合は下記のように記述します。ここではファイルアップロードを疑似的に実施しています。
POST http://jsonplaceholder.typicode.com/posts
Content-Type: multipart/form-data; boundary=boundary
--boundary
Content-Disposition: form-data; name="file"; filename="example.txt"
Content-Type: text/plain
This is a sample file content.
--boundary--
まとめ
REST Clientは、VSCode内でHTTPリクエストを簡単にテストできる便利なツールです。インストールも簡単で、テキストファイルを使ってリクエストを定義し、すぐに実行できます。また、複数のリクエストを一つのファイルにまとめて管理する機能や、環境変数の設定、ファイル間でデータを共有する機能も備わっています。APIの動作確認や開発中のテストに便利なこの拡張機能を、ぜひ活用してみてください!